娘と母を演じる

  • 2011.12.06 Tuesday
  • 21:33
母の身体を支えながら 二人三脚のようにして廊下を歩く

バルコニーに置いた椅子に母を座らせ 日向ぼっこ

暖かい陽光が母の顔を照らし 心地良さそに微笑む母の横顔を

私も微笑みながら見ていた

入れ歯を入れ忘れた母の横顔は うめぼし婆さんだ(笑)





母の瞳は陽光の眩しさを見れないけれど 子供の頃の記憶が眩しげな表情を作る

花に水やりしながら 私がバルコニーから見える風景を説明していると

「こんな高いとこ(12階)に住んで、火事の時はどうする?」と母の心配癖がでてきた

「お母さんを背中におんぶして階段を駆け降りるから大丈夫」と安心させる



そういえば幼い頃 

近所の火事で 火の粉が木造の我が家にまで飛んできたとき

私は盲目の母をおんぶして逃げようと覚悟した(父は火消しの応援)

チビで痩せの子供の私に 母を背負えるはずもなく それでも決心は固かった

結局 母の直感と父の素早い対応で 我が家は無事だった



そんな幼い頃の想い出と 

それとは全く違う感覚が 私の内に共存している



イエスの物語で

母マリアがイエスに会いに来たとき イエスは「誰も私の母ではない」と言った

父親には「私の父は天にいます あなたは私の父ではありません」と



親に対してなんちゅうことを言うんだ!と 以前の私は思ってた

でも今は理解できる

わたしは生まれてなどいないのだ だから産んだものも存在しない 



生まれたことのないものが 生まれてきた娘と 産んだ母を演じる



生まれてきた娘は 産んでくれた母に言った

「傍にいるから ひとりにしないから大丈夫」



母と娘の物語が終わるその時まで、、




コメント
はじめまして。お母様との様子を温かく読ませてもらっています。悟れていないので、すべてを理解できないですが、自分の母も少しずつ幼い子供のようになりつつあり、参考になります。
  • yuki
  • 2011/12/08 10:08 PM
yukiさん、はじめまして(^^)
私も毎日が学びです。
少しでもお役にたてるなら幸いです。
ありがとうございます。
  • junko
  • 2011/12/09 10:05 PM
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